管理職が疲れるのは能力不足ではない
こんにちは、とらです。
現場のマネジメントに関わっていると、多くの人がある感覚を持ちます。
「こんなに考えているのに、なぜ仕事が楽にならないのか」
部下、上司、本社、クライアント。
それぞれの意見を調整しながら現場を回すほど、仕事は増えていきます。
そして多くの場合、結論はこうなります。
自分のマネジメント力が足りないのではないか
しかし、現場を見続けていると、
原因は能力ではなく“構造”にあると分かってきます。
この記事では、管理職が消耗する原因を3つの視点から整理します。
1. 問題は個人ではなく構造に出る
トラブルが起きたとき、組織はまず「誰の対応が悪かったか」を探します。
ですが実際には、多くの問題は個人ではなく構造から生まれます。
- 情報共有の経路が曖昧
- 判断基準が統一されていない
- 権限と責任の範囲が不明確
- 現場と本部の視点の差
この状態では、担当者が変わっても同じ問題が再発します。
つまり、個人を修正しても解決しません。
それでも個人に原因を求め続けると、
現場は「自分が何とかしなければ」と抱え込み始めます。
ここから管理職の疲弊が始まります。
2. 「80点でいいよね」が組織を止める
トラブル対応では、多くの組織が「現実的な落とし所」を探します。
一見合理的ですが、ここに落とし穴があります。
80点には2種類あります。
思考した80点
- 原因を分析
- 再発防止を設計
- 制約を確認した上で調整
思考停止の80点
- 摩擦を避ける
- 誰も困らない案を選ぶ
- 深く検証しない
前者は組織を前進させます。
後者は同じ問題を繰り返します。
短期的には楽でも、長期的には現場の負担が増え続けます。
管理職が忙しくなる組織の多くは、
後者の80点が積み重なっています。
3. 課題の分離で消耗が止まる

もう一つの原因は「責任の持ちすぎ」です。
管理職は無意識に、
他者の判断まで背負い込みます。
- 上司が動かない
- クライアントの要求が変わる
- 部下の理解が進まない
これらは本来、コントロールできない領域です。
ここで有効なのが、課題の分離という考え方です。
自分の課題
改善案を出す
整理する
伝える
実行する
他者の課題
判断する
受け入れる
行動を変える
この線を引くと、思考の集中度が上がります。
結果として、仕事の精度も上がります。
3つを同時に使うとどうなるか
この3つは単体ではなく、組み合わせて機能します。
- 構造を見る → 個人を責めなくなる
- 100点設計をする → 無駄な手戻りが減る
- 課題を分離する → 精神的に消耗しない
すると、仕事量が減らなくても疲労は減ります。
多くの場合、忙しさの原因は作業量ではなく
“コントロールできない問題を抱えること”にあります。
まとめ
管理職の仕事は、全てを解決することではありません。
- 構造を見極める
- 設計して調整する
- 自分の課題に集中する
この3つを押さえるだけで、働き方は大きく変わります。
※実体験ベースの話はnoteにまとめています!
マネジメントを行なっている、同世代の方の参考になれたら嬉しいです。

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