こんにちは!とらです! 茅ヶ崎と山梨を行ったり来たりして自由を模索しているサラリーマンです。副業が軌道に乗ってカタチになってきたら、50代はもっと好きなことで皆様に還元していければ、と目論んでおります。
今回は私が副業で行っている音声編集について、1年経った今、思う失敗例を挙げたいと思います。

ライブが一発勝負なのに比べて、録音~ミックス~書き出しの流れは、良い意味でごまかしがききません(笑)
カタチに残っていく作品を守っていく術について、お伝えしていこうと思います。
🎧 導入:よくある失敗から始める

「EQをかけたら音が変わって戻せない…」
「Auditionで保存したら、元データが消えた」
これは実は、初心者だけでなく中級者にも多い“破壊編集”の落とし穴です。
この記事では、プロが実際に行っている安全な編集フローと、Auditionで元データを守るための考え方を紹介します。
🧠 Auditionの構造を理解しよう:2つの世界
Auditionには「波形編集(破壊)」と「マルチトラック編集(非破壊)」の2つがあります。
- 波形編集:ファイルを直接書き換える(元データが変化)
- マルチトラック:エフェクトを“上に重ねて再生”するだけ(元データは安全)
音声編集を安全に進めたい人は、必ずマルチトラックで作業を始めましょう。
⚙️ 安全設定とフォルダ構成(実例付き)
安全に編集→書き出しする流れは、この通り。
/ProjectName/
├ original/ ← 元の録音データ(絶対に触らない)
├ session/ ← Auditionセッション(.sesx)
├ edited/ ← 整音済み(非破壊処理書き出し)
└ deliver/ ← ラウドネス一致・納品用
特に重要なのは「originalフォルダを神聖視する」こと。
Auditionの設定で「オーディオをセッションフォルダにコピー」をオンにすれば、元データを安全に参照できます。
🎚 編集時の安全ルール
編集を行う際は、波形処理では無く、インサートで行います。
EQやコンプレッサーは“インサート処理”で使う。
波形に直接「適用」すると、音が上書きされます。
- トラック左の「FXスロット」に挿す
- EQ→Comp→Limiterの順で構築
- 必要に応じて別トラックにコピーして部分調整
これだけで、“戻せない編集”から卒業できます。
💾 書き出しとラウドネス一致の正しい順番

Auditionでの整音後は、まず整音済みマスターとして書き出します。
- 整音完了 → 「ミックスダウン」 →
voice_master_edit.wav - そのファイルを「Match Loudness」にドラッグ
- 目標LUFS(-16)で書き出し →
voice_master_-16LUFS.wav
これなら、整音用と納品用の2ファイルが確実に残り、音質の再現性も保てます。
🚫 よくあるNG例と対策

注意をするポイントです!
| NG操作 | 結果 | 対策 |
|---|---|---|
| 波形モードでEQを適用 | 元音が上書き・劣化 | マルチトラックFXで処理 |
| 上書き保存(⌘+S) | 元データ消失 | 書き出しで別名保存 |
| ノイズ除去を強くかけすぎ | 声が劣化 | 軽めに設定+試聴で確認 |
🪶 まとめ:守るべき3原則
まとめです。こちらのポイントをご覧ください。
🔸 元データは絶対に触らない
🔸 編集はすべて非破壊(インサート処理)で
🔸 書き出し・ラウドネス一致は“別ファイル”で行う
この3つを守るだけで、Audition編集の9割のトラブルは防げます。
👉録音の段階で音質が整っていれば、後の整音がぐっと楽になります。
私が実際に使っているのは AKG Lyra というUSBマイク。
ノイズが少なく、Auditionとの相性も抜群です。
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👉編集の最終チェックには、モニター用ヘッドフォンが欠かせません。
普段使いのイヤホンでは高音やノイズの差が分かりにくく、音圧やEQの調整で失敗しやすくなります。
最近の私のおすすめは audio-technica ATH-M40x。
音の立ち上がりが早く、AuditionのEQ調整がしやすいです。
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次回は実際の画面操作をYouTubeで紹介します👇
→「Audition初心者がやりがちな失敗と安全な整音の流れ」
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