こんにちは!とらです!
茅ヶ崎と山梨を行ったり来たりしながら「自由な生き方」を模索しているサラリーマンです。
副業も少しずつ軌道に乗ってきて、50代にはもっと好きなことで皆さんに還元していけたら…と企んでおります。

さてさて、春の気持ちいい風が吹いてきましたね〜!
私が1年でいちばん好きな季節です。海にいても山にいても、なんだか心が整う感じがします。
山梨のこの時期といえば、そう、「桃の花」。
盆地一面がピンクに染まるこの風景は、毎年見ても感動します。

そんな中、今回は**桃の摘蕾(てきらい)**作業をしてきましたので、その様子とやり方をシェアします。
桃の摘蕾とは。そのやり方の共有


🍑そもそも摘蕾(てきらい)ってなに?
春になると、桃の木にはたくさんのつぼみが付きます。
摘蕾とは、その中から必要なつぼみだけを残して、他を取り除く作業のこと。
目的は大きく2つあります。
- 養分を集中させて、実を大きく甘く育てる
- 木への負担を減らして、病気や隔年結果(年によって実の量が変わる現象)を防ぐ
つまり、摘蕾は「美味しい桃を育てるための最初のステップ」なんです。
🍑【日川白鳳】摘蕾の基本手順


私の農園では日川白鳳という品種の桃を育てています。受粉作業などの手間がなく、比較的作業が簡単です。
1. 時期は?
3月中旬〜下旬頃が目安(地域によって少し差あり)
つぼみが膨らんで、咲く直前がベストタイミング!
2. 摘蕾の目的
- 養分を集中させて甘く大きな桃に育てる
- 木の健康を守る(病気・隔年結果の防止)
- 後の摘果作業を楽にする
3. 摘むつぼみの選び方
- 1つの花芽から2〜3つ花が咲く → 1つだけ残す
- 基本は中央の花を優先して残す(実つきが良く安定)
- 両端の2つを摘むのがセオリー
4. 間隔の目安
- 短い枝(短果枝):1本につき1果が基本
- 長い枝(長果枝):15〜20cm間隔で1果が目安
将来の果実の大きさや枝の強さを想像しながら、詰めすぎないように調整します。
5. 注意点
- 一気にやらず、**2段階(粗摘み→本摘み)**でもOK
- 弱い枝は実を付けずに全摘に
- 雨の日は避けて、乾いた日に作業を(病気予防)
✍️日川白鳳ならではのポイント
日川白鳳は結実しやすい品種なので、放っておくと実が付きすぎます。
結果、木が疲れてしまい、甘さも大きさも中途半端に…。
なので、早めの摘蕾がカギ!
内向きの芽、重なりそうな芽、弱い芽はどんどん落としてスッキリさせていきましょう。
作業開始!

それでは農園に行って作業を始めましょう。と、その前に服装の確認です。
👕作業前の準備
- 服装はウインドブレーカーなど、蕾が絡みにくい生地がおすすめ
- 日差しが強いので、帽子&サングラスはマスト
- 道具は基本不要(手でポロっと落とせます)
- 脚立や高所作業車を使う場合あり
🌸実際の作業のポイント

✔ 枝の上部の蕾 → 桃は実らないので落とす
✔ 枝先の蕾 → 実が大きくなりにくいので落とす
✔ 枝の付け根の蕾 → 日当たりが悪く、傷つく恐れあり → 落とす
さらに、1つのつぼみから3つに分かれている場合は…
- 下を向いているものを残す
- 一番大きく育っているものを選んで残す

まとめ


今のところは、おチビ達もお手伝いを喜んでやってくれています。
ちょっと目を離したら、間引きすぎている枝も(笑)
気持ちの良い天気のなか、見た目は地味だけど大事なこの「摘蕾」作業をしてきました。
少しずつ春が深まる中、家族と一緒に土に触れ、自然のサイクルに寄り添えるこの時間は何よりの贅沢。
摘蕾の次は摘果、そしていよいよ収穫へ…。これからも桃の成長とともに、その様子をお届けしていきますので、ぜひまた覗きにきてくださいね。
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