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桃の夏っ子を植えた日|老木の世代交代と「未来の売上を仕込む」農業の考え方

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桃農園・農業チャレンジ

こんにちは、とらです。

茅ヶ崎と山梨を行ったり来たりしながら、
自由な働き方を模索しているサラリーマンです。

先日、桃の苗を6本植えてきました。

品種は「夏っ子」

早生系の品種で、うちの農園の収穫時期を少し前にずらせる。それが選んだ理由のひとつです。

ただ、今回の植え付けには、もう少し先を見た理由がありました。


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うちの農園には、長年一緒にやってきた老木があります。

木は正直に言えば、年齢的なリスクを抱えています。いつかは更新しなければならない。

でも、老木を切ってから新しい木を植えても、桃は実をつけるまでに数年かかる。

その間、収益が止まる。

だから今のうちに苗を植えておく。老木がまだ現役のうちに、次の世代を仕込んでおく。

老木が現金を生んでいる間に、新苗を育てる」という時間分散の発想です。

農業でも事業でも、世代交代は突然では間に合わない。


今回は、農業指導を行っている県の職員をしている友人に教えを乞いました。

現場で働く専門家に聞ける環境は、本当にありがたいです。

実際に一緒に作業しながら教えてもらった手順はこうです。

まず、深さ30センチ・半径50センチほどの穴を掘ります。

苗の根っこに合わせて位置を決め、植えていく。

ポイント1:深く植えすぎない

桃は過湿と根腐れに弱い。

「盛り土気味に植える方がいい」と教えてもらいました。浅い方が、根が呼吸できる。

ポイント2:水と牛糞でしっかり埋める

植えた後はたっぷりの水と牛糞で固定します。

初期の活着を安定させるための、王道の方法です。

ポイント3:1メートルで切り戻す

植えたあと、枝を1メートルほどの高さで切ってしまいます。

今は花の季節。切り戻さないと、栄養が花の方に持っていかれる。

木に「根を張ること」に専念させるための判断です。

また、枝をどの方向に伸ばしていくかをあらかじめ読んで切ることで、将来の樹形も同時に設計しています。


6本植えました。

1年目の目標はシンプルです。

育てることではなく、枯らせないこと。

「成長させよう」と思うと、余計なことをしたくなる。でも最初の1年は、生存率100%を取りにいく方が正しい。

桃は最初の1年で差がつく。ここで根をしっかり張らせるかどうかが、3年後・5年後の収穫量に直結します。


水管理(最重要)

植えた直後から初夏は、乾いたらしっかり与えます。

真夏は朝か夕方に。雨が続く時期は放置でいい。

目安は「表面が乾いているか」ではなく、中まで乾いているかを確認すること。

芽の管理

春から初夏にかけて芽がたくさん出てきます。

全部を伸ばさない。主軸を1本決めて、それ以外は整理していく。

ここで未来の樹形が決まります。

支柱

風で揺れると、根が張りません。

山梨は風があるので、しっかり固定することが活着の安定につながります。

肥料はやりすぎない

牛糞を入れてあるので、初年度は追加不要レベルです。

やるとしても初夏に軽く。肥料で成長させるより、まず根を張らせる方が優先です。


今回の6本を植えながら、思ったことがあります。

これは農作業ではなく、未来の売上を植えた行動だ。と。

老木がまだ現役のうちに、次の収益の柱を仕込んでいる。

しかも植え方には技術があり、時間軸には戦略があり、記録には今後の発信コンテンツが詰まっている。

1年後、根付いたかどうかをここで報告できたら、またひとつ「農業のリアル」として発信できます。

「3年前に植えた夏っ子です」と言いながら桃を売る日が来るとしたら、それは今日から始まっています。

枯らさないように。まずはそれだけを目標に、この1年を過ごします。

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