こんにちは!とらです。 今回、ご紹介する読み返している本は、「ザ・ゴール」です。イスラエルのエリヤフ・ゴールドラット著の作品で、海外では250万部売れたヒット作にも関わらず、日本へは17年も日本語訳として認められなかったという、いわく付きの作品です。
ホントか、冗談か、当時の日本人に全体最適化のマネジメント方法を知らせることに脅威を覚えていたため、と言われています。 この作品は「ザ・ゴール2」と共に、何度も読み返して思考プロセスを学ぶのに最適だと思います。
『ザ・ゴール』(原題:The Goal)は、エリヤフ・ゴールドラット(Eliyahu M. Goldratt)によって書かれたビジネス小説で、制約理論(Theory of Constraints, TOC)を紹介しています。この小説は、製造業における効率改善の方法を中心に、管理職が直面する問題とその解決策を描いています。
主な登場人物
- アレックス・ロゴ: 主人公。ユニコ社の工場長で、業績不振の工場を立て直すために奮闘する。
- ジュリー: アレックスの妻。家庭と仕事のバランスに悩むアレックスとの関係に苦しむ。
- ジョナ: アレックスの旧友であり、制約理論の専門家。アレックスに助言を与える重要なキャラクター。
ザ・ゴールのあらすじ
アレックス・ロゴは、ユニコ社の製造工場の業績が悪化しているため、工場を閉鎖するという通告を受けます。彼は、業績を改善し、工場を救うためにあらゆる手を尽くします。そこで、彼は旧友のジョナに助けを求めます。ジョナはアレックスに、工場の目標を達成するための鍵となる制約理論を教えます。
制約理論の主な概念
- ボトルネックの特定: 工場全体の生産能力を制約しているボトルネック(最も遅い工程)を特定します。
- ボトルネックの活用: ボトルネックの稼働率を最大化するように生産を調整します。
- 全体最適の追求: 部分最適ではなく、工場全体の最適化を目指します。
- 継続的改善: 常にボトルネックを見直し、改善を繰り返します。
アレックスはジョナのアドバイスに従い、工場の生産プロセスを見直します。従業員との協力を通じてボトルネックを特定し、その効率を上げるための施策を実行します。その結果、工場の生産性は劇的に向上し、閉鎖の危機を脱することができます。
kindleで通勤時間で読みました。かなりのボリュームがあるのですが、それでも読みやすく、入り込みやすい内容のため、あっという間に読み終えてしまいます。そのため、何度か読み返し、大切なポイントを整理しながら読んでいます。
「ザ・ゴール」のポイントは
最終的に、アレックスは工場の業績を改善することに成功し、会社全体の経営戦略にも大きな影響を与えるようになります。また、個人としても成長し、家庭生活とのバランスも改善されます。
この本のポイントは、実際は工場勤務とは関係ない仕事をしていても、応用が利く点にあります。この本を読んで、「ゴール」を見据えて仕事を行う事の重要さが改めて理解出来ました。
チームでの仕事の動きや、ボトルネックに対する認識、対応の仕方など、主人公と一緒に思考します。そして、最後には、続編へと続く、思考プロセスについて触れられていきます。
「ゴール2」では、思考プロセスの使い方、応用などを小説の中で学ぶことができます。その辺は、次回、記していきますね。
まとめ
Amazonのジェフベゾスが経営陣と読んできたと言われる当作品ですが、マネジメントを学ぶのに、最適な1冊だと思います。制約理論の実践的な応用方法や、問題解決のための体系的なアプローチが具体的に描かれています。
また、続編の「ゴール2」と一緒に読むことで、体系的にマネジメント、思考プロセスを学ぶことが出来ます。
マネジメントというと、ドラッカーが有名ですが、「ザ・ゴール」は、今でも読み返し、自分のものにするために刷り込ませています。次回は「ザ・ゴール2」について載せていきます。
コメント