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子供のスマホは月290円で足りた|「位置がわかればいい」から逆算した回線設計【契約編】

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Sea & Farm思想(人生設計)

※本記事にはアフィリエイトリンクを含みます。また、料金・仕様はすべて2026年8月時点の情報です。申し込み前に日本通信の公式ページで最新情報をご確認ください。

こんにちは、とらです。

子供にスマホを持たせることになりました。

最初にやったのは、当然のようにプランの比較でした。格安SIMを並べて、データ量と月額を見比べて、キッズケータイの記事も読んで。

でも、いつまで経っても決まらない。

決まらない理由は、選択肢が多いからではありませんでした。何のために持たせるのかを、自分が決めていなかったからです。

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きっかけは友人の一言でした。

「子供のスマホは日本通信の290円プラン。端末は親のお下がりでいい」

最初は「安く済ませる話」として聞いていました。
違いました。

その設計が成立しているのは、安いからではありません。「位置がわかればいい」と目的を一つに絞って、データ量も、通話も、端末の新しさも、全部切ったからです。

安さは結果でしかなかった。

目的を一つに絞ると、切れるものが見えてくる

我が家の要件は、こうなりました。

  • 登下校中、今どこにいるかがわかる
  • 何かあったときに、電話がかけられる/かかってくる

これだけです。

友達とLINEでつながる、動画を見る、ゲームをする。そういう用途は、少なくとも今は要件に入れない。入れないと決めた、と書くほうが正確です。

要件がこの2つなら、必要なのは「位置情報が飛ぶ程度の少量データ」と「標準の電話が使えること」だけ。大容量データも、かけ放題も、最新の端末も要らない。

比較表の項目が、一気に減りました。

撤退コストが低い設計は、それ自体が正しさ

もう一つ、この設計を後押しした理由があります。

間違えたときの傷が浅いこと。

日本通信の合理的プラン間のプラン変更は無料です。データが足りなくなったら、20GB・1,390円のプランへ移せばいい。契約を縛られているわけでもない。

判断を間違えても、やり直すコストがほぼゼロ。

完璧な正解を出そうとして半年悩むより、やり直せる選択を今日決めるほうが、たぶん正しい。

この設計には賞味期限がある

正直に書いておくと、この構成が成立するのは「子供側に通信の目的がない」間だけです。

本人が友達とつながりたくなった瞬間に、要件は変わります。そのとき「290円で足りる」は成立しません。

でも、それでいい。そのとき乗り換えが安く済むことは、もうわかっているので。

項目内容
回線日本通信 合理的シンプル290 × 2回線
端末iPhone 6s × 2台(家族のお下がり/バッテリー交換済み・最大容量100%)
名義契約者=親、利用者=子(申込画面に18歳未満のチェック欄あり)
月額2回線で580円
初期費用スターターパック(Amazon 2,400円)× 2

端末代はゼロです。家に眠っていたお下がりを、バッテリーだけ交換して使いました。

合理的シンプル290の料金の仕組み

  • 1GB 290円
  • 無料通話なし、国内通話は30秒11円
  • 超過は1GBあたり220円
  • データ上限は1GB〜100GBの範囲で自分で設定できる

大事なのは最後の一行です。

上限を3GBに設定しても、実際に2GBで収まれば請求は510円。使った分だけの従量です。上限を上げること自体にはコストがかからない。

これは後で効いてきます。

スターターパックで事務手数料3,300円を消す

契約事務手数料は3,300円かかりますが、スターターパック「NT-ST2-P」を使うと免除になります。

Amazonでの購入時価格は2,400円でした。差額900円/回線、2回線で1,800円分の圧縮です。

ただし、注意が3つ。

  • 旧品番「NT-ST-P」が市場に混在しています。品番を必ず確認してください
  • 申込コードには有効期限があり、未使用でも返品・交換不可。「契約を決めてから買う」が鉄則です
  • 価格が3,300円を下回っているかを買う直前に確認してください。相場が上がるとパック代が事務手数料に近づいて、買う意味がなくなります

日本通信SIM スターターパック(NT-ST2-P)をAmazonで見る

暦月課金ではない、という落とし穴

見落としやすいのがここです。

日本通信は暦月課金ではありません。開通日を起算日として、翌月の起算日前日までが1料金月になります。

だから「月末に開通したら日割りで損する」という発想自体が存在しない。

代わりに、開通日=毎月の課金日=データ上限のリセット日になります。

もう一つ細かい話を。課金日が20〜31日なら超過通話料の請求は翌課金日(1ヶ月遅れ)、1〜19日だと翌々課金日(2ヶ月遅れ)になります。ラグが短いほうが把握しやすい。

2回線を作るなら、同じ日に開通させると課金日が揃って管理が楽になります。

我が家はiPhone 6sでした。ここは端末によって変わりますが、古い端末を使い回すなら共通で効く話です。

SIMロックとeSIM非対応

  • ドコモ版ならSIMロック解除は不要。au版・SoftBank版は解除が必要です
  • 6sはeSIM非対応。物理SIMのみです。申込時にeSIMを選ばないこと
  • APN設定に構成プロファイルのインストールが必要です

VoLTEがOFFだと、電話が使えない

これは子供用として一番怖い落とし穴です。

ドコモの3Gは2026年3月31日に終了しました。端末側のVoLTE設定がOFFのままだと、音声通話が使えません

渡す前に、「設定 → モバイル通信 → 通信のオプション → 音声通話とデータ → 4G, VoLTE」をONにして、実際に発信テストまでやってください。

ちなみに290プランは専用の通話アプリが不要です。標準の電話アプリからかけるだけで、プレフィックスも自動で付かない。

子供が緊急時に迷わない。110や119で混乱しない。
ここは要件的にかなり重要でした。

もう一つ。音声通話はデータ残量と独立しています。データ上限に達して低速になっても、VoLTEの通話は通る。「位置情報は落ちるが、電話は生きる」という順序は、子供用として正しい並びです。

緊急地震速報・Jアラートも受信できます。

「探す」は電源が切れた時点で止まる

これは直せない制約です。

電源オフ後も「探す」で追える機能は、iPhone 11以降。6sは電源が落ちた時点の、最後の位置しか残りません。

つまり、地図に出ているピンは「そこにいる」ではなく「そこで電池が切れた」かもしれない。

この読み方を、親のほうが持っておく必要があります。

衛星経由の緊急SOS(iPhone 14以降)も、当然使えません。

端末の寿命を決めるのはバッテリーではない

6s向けにはiOS 15.8.8が2026年5月にリリースされていて、セキュリティ更新はまだ出ています。

ただ、端末の寿命を決めるのはバッテリーではなくここです。バッテリーは交換できますが、更新の打ち切りは交換できない。

お下がり運用は、その日が来るまでの期間限定だと割り切っています。

正直、ここが一番役に立つと思うので詳しく書きます。

① 既存契約とアカウントを分けてしまった

私はもともと日本通信を契約していました。ブラウザ(旧・日本通信ID)で管理していた口座です。

今回、申し込みのためにアプリを新規に入れてログインしたところ、既存アカウントへの回線追加ではなく、別アカウントの新規契約として進んでいました

気づいたのは1回線目が確定したあとです。

  • アカウント統合は基本的にできません
  • 回線の所属アカウントを移すには解約+再契約が必要で、手数料が再発生し、番号も変わる。割に合いません
  • 実害はマイページが二つ、請求が二つになること。データ上限の設定はもともと回線ごとなので、そこの手間は変わりません

ところが、結果的には良い形に着地しました。

親の回線は事業の経費、子供の回線は家事費です。同じ請求にぶら下がっていると、毎月按分するか明細から抜き出す作業が発生します。分かれていれば、請求書がそのまま証憑になる。

「ブラウザ側は全額経費、アプリ側は一切経費にしない」と機械的に処理できるようになりました。

事故が、設計に変わった。

※経費区分の扱いは個々の状況によります。判断に迷う場合は税理士や税務署にご確認ください。

これから契約する人へ。既存契約があるなら、アプリで既存アカウントにログインしてから「プランを追加」で入ってください。私と同じ道を通る必要はありません。

②「発送完了メール」では開通できない

開通操作は、SIMが手元に届いてからです。

マイページの「SIMカードを開通する」で、SIMに印字された15桁の下4桁を入力します。10時〜20時の操作なら1時間以内、夜間だと翌日午前までかかります。

そして期限があります。発送日から20日目の20時までに開通しないと、申し込み自体が無効になります。

発送完了メールが来ると、つい何か操作したくなる。
そこは待つところです。

③ データ上限を1GBちょうどに張ると、目的を殺す

一番やりがちなミスだと思います。

290円に収めたくて上限を1GBちょうどに設定すると、上限到達で低速になります。すると月末に、肝心なときだけ位置の精度が落ちる

位置がわかればいい、という要件で契約したのに、月末は位置がわからない。本末転倒です。

上限は2〜3GBに置いておく。使わなければ290円のままなので、上限を上げること自体にコストはありません。

ここは絞る場所ではない。

2026年3月25日から、日本通信の申し込みはアプリ+マイナンバーカードでの本人確認が必須になりました。書類画像のアップロードは廃止です。NFC対応スマホが要ります。

ここで止まる人が多いと思うので、詳しく書きます。

必要なのは「署名用電子証明書」の暗証番号

マイナンバーカードには暗証番号が4種類ありますが、必要なのは署名用電子証明書のものです。

  • 4種類のうち英数字なのはこれだけ(英大文字と数字の両方を含む6〜16桁)
  • e-Taxで使うものと同じです
  • ロックは署名用が5回、数字4桁の3種は3回

「どれだったか」がわからなくなったら、英数字混在のものを探せばそれです。

交付時に「暗証番号設定依頼書」(自治体により名称に差があります)を窓口で書いていて、複写式の控えを本人が持ち帰る運用の自治体が多い。カードの台紙、クリアケース、交付時のパンフレット類を探してみてください。

役所は暗証番号を保管していないので、問い合わせてもわかりません。

忘れたときは、役所に行かずに直せる場合がある

数字4桁の「利用者証明用パスワード」がわかっていれば、窓口に行かずに再設定できます。

  1. 「JPKI暗証番号リセット」アプリで券面を撮影
  2. ICチップを読み取り
  3. 顔認証(連続5回失敗するとアプリが使用不可になります)
  4. 24時間以内にコンビニのキオスク端末で、新しい署名用パスワードを設定

手数料は無料、端末の操作時間は6:30〜23:00です。

ただし前提があります。署名用電子証明書の有効期限(発行から5回目の誕生日)が切れていると、このリセットサービス自体が使えません。カード作成から5年以上経っているなら、先に有効期限を確認してください。

なお、既存契約者がプランを追加する場合は、マイナンバーカードの登録は不要です。ここでも「既存アカウントから追加」が効きます。

申込画面の選択肢が「SIM/eSIM」の2択しかないので不安になりますが、届くのはマルチカットSIMです。1枚の台紙が標準/micro/nanoに切り離せる形になっています。

6sならnanoまで押し出します。

  • 切り離すと戻せません。開通手続きが済んでからにしてください
  • 2枚届くので、台紙の状態でどちらが何番か控えておくこと。切り離すと裏面の印字を見るしかなくなります(開通時に使う15桁もここに印字されています)

我が家の回線は、こうなりました。

  • :楽天モバイル(親戚と長電話するのでRakuten Linkのかけ放題が効いている。家中心の使い方なので今は動かさない)
  • 子2人:日本通信(ドコモ網)
  • :日本通信(既存契約・経費計上)

これは意図的なキャリア分散です。子供と一緒にいる大人が楽天、子供がドコモ網。片方が落ちても、もう片方が生きる。一緒にいればテザリングで融通もできます。

ただし、ここは正確に書きます。

「災害時に電話が繋がる」とは書きません。

災害時に真っ先に詰まるのは音声です。これはキャリアを分けても両方詰まります。

分散が本当に効くのはデータ側です。位置情報の共有、LINE、災害用伝言板。

正しくは、「有事に電話が繋がる」ではなく「有事に位置が取れる回線が二系統ある」。

そしてここでも、データ上限の話が効いてきます。上限を余裕めに置く理由の一つです。

実際に進めた順序です(※我が家は現在SIM到着待ちで、7以降はこれから実施します)。

  1. 届く前に:iPhoneを初期化、子ごとに別のApple IDでサインイン、デバイス名を変更、ファミリー共有+位置共有をON、スクリーンタイムを設定
  2. 揃えるもの:マイナンバーカードと署名用暗証番号、NFC対応スマホ、親名義のクレジットカード
  3. 日本通信アプリで1回線目を申し込む(既存契約があるなら、既存アカウントにログインしてから「プランを追加」)。スターターパック購入済みを選んでコード入力。物理SIMを選択、利用者は18歳未満にチェック
  4. 続けて2回線目(課金日を揃えるため同日に)
  5. SIM到着を待つ(発送完了メールで開通操作をしない
  6. 到着後、台紙の状態で番号を控えてから開通手続き
  7. 開通後にnanoサイズへ切り離し、電源を切って挿入、APN構成プロファイルをインストール、VoLTEを確認、実際に発信テスト
  8. データ上限を2〜3GBに設定。渡す前に一日持ち歩いて、位置が更新されるか自分で確認

仕様で埋められないところは、運用で埋めます。

  • 電池が切れたら位置が消える。6sの世代制約なので直せません。「充電して帰る」を習慣にするしかない
  • 学校の持ち込み規則を先に確認。位置を一番知りたいのは登下校で、そこは大抵カバーされます。ただし校内は電源オフや担任預かりを条件とした申請制の学校が多い
  • デバイス名を子ごとに変える。同型2台なので、「探す」の一覧で判別できないと緊急時に一番困ります
  • ケースの色を分ける。取り違えは物理で防ぐのが確実です
  • SIMを待つ間にiCloudのファミリー共有・位置共有・スクリーンタイムを組んでおく。Wi-Fiだけで完結するので、SIMが届いたら挿すだけの状態にできます

最後に整理します。

  • 目的を「位置がわかればいい」の一つに絞ったら、データ量・通話・端末の新しさが全部切れた
  • 結果として2回線で月580円、端末代ゼロ。安さは結果であって、目的ではない
  • 事務手数料はスターターパックで消せる(価格が3,300円を下回っているか確認)
  • データ上限は絞りすぎない。月末に位置がぼやけたら本末転倒
  • 3G終了でVoLTEがOFFだと電話が使えない。渡す前に発信テストまでやる
  • 「探す」は電源が切れたら止まる。古い端末を使うなら、そこは運用で埋める
  • キャリア分散が効くのは音声ではなくデータ側

この記事は契約編です。開通・APN設定・実発信テストは、SIMが届いてから別途書きます。やっていないことを、やったようには書けないので。

もし今、子供のスマホでプランの比較表とにらめっこして決まらないなら、たぶん比較が足りないんじゃありません。

何のために持たせるのかが、まだ決まっていないだけかもしれない。

そこが決まると、選択肢は勝手に減ります。ぜひ一度、比較表を閉じて書き出してみてください。


※本記事の料金・仕様は2026年8月時点のものです。最新情報は日本通信の公式サイトをご確認ください。

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