こんにちは、とらです。
今回の東北ツアーについて、もう少し記録しておきたいと思います。
奇しくも、レミオロメンも同じタイミングで東北をツアーしていたらしい。そんなことを知りながら、こちらも福島から雫石、北上へと北上していきました。
福島から北上へ。気温差と横風の中の移動
移動で最初に印象に残ったのは、風でした。
低気圧の影響で、道中はずっと横風が強い。私は助手席に乗っていただけですが、高速を運転していたマネージャーは相当きつかったと思います。長距離の移動は、それだけで仕事になります。しかも、東京とは気温がまるで違う。
身体も機材も、少しずつ条件が変わっていきます。
そういう状況の中で自分が意識していたのは、特別なことをするというより、いつも通りでいることでした。環境が変わると、気持ちも引っ張られます。でも、こういう時ほど通常運転の延長でいられることが大事だと思っています。結果として、3日とも落ち着いて音を出せたのではないかと思います。
雫石・スキー場が見えるホールで、1ヶ月ぶりに時計が動き出した

雫石の会場は、印象深かったです。
スキー場が見えるホールで、この季節ならではの静けさがあります。舞台スタッフの方と少し話したところ、この時期はほとんど使われていないらしい。1ヶ月ぶりに開けたら、場内の時計が止まっていたそうです。まずはその修理から始めたとのこと。
花道に梯子をかけて、時計の針を合わせている。
その光景だけで、しばらく見入ってしまいました。表から見れば「ホールが開いている」の一言でも、その裏にはこういう細かな立ち上げ作業があります。現場というのは、こういう誰かの手で静かに始まっていくものです。
昨年のドアにはクマの傷——土地が変われば、現場の前提も変わる
さらに聞けば、昨年は入口のドアにクマの傷があったという。
「本当にいるんだな」と、妙に現実味を持って感じました。都会のホールではまず出ない話です。でも、土地が変われば、現場の前提も変わります。東北を回る面白さは、こういうところにもあると思います。
ツアーメンバーが減ることで見えた、現場の課題
今回のツアーでは、現実的な課題も見えた。
ツアーメンバーが減ったことで車の台数も減り、その影響がアーティストの送迎にも及んでいました。人が減るということは、そのまま移動や段取りの余白が減ることでもあります。このあたりは、今後のためにも課題として持っておいた方がいいと思っています。
3日間を通じて、淡々とやることが仕事だった
それでも、私自身の仕事はシンプルです。
目の前の現場を淡々とこなすこと。大きく崩さず、余計な波を立てず、必要な音をきちんと出すこと。その意味では、今回の3日間はしっかり役目を果たせた気がしています。
まとめ:良いホールばかりだった東北3公演
福島、雫石、北上。どのホールもそれぞれに個性があり、どこも良い会場でした。
派手な出来事ばかりがツアーの記憶になるわけではありません。強い横風、止まった時計、クマの傷、気温差の中での仕込みと本番——そういう断片の積み重ねが、旅のような現場を作っていきます。
今回もいいネタが増えました。そして、そのネタの真ん中には、やっぱり「淡々とやる」という仕事の芯があった気がします。

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