読み返しているオススメ本 vol.6 「バビロンの大富豪」

　こんにちは！とらです！寒くなってきましたが、体調管理に気を付けていきましょう。今回は久しぶりに読み返している本について記していきます。

　今回の1冊は「バビロンの大富豪」です。

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バビロンと出版時の時代背景

　まずバビロニアについて軽く触れていきます。

　古代バビロニアは、現在のイラク南部に位置し、ティグリス川とユーフラテス川の下流域に広がる歴史的な地域および王国で、紀元前1900年頃、アムル人によって建国され、メソポタミア文明の中心地として栄えました。

　その首都がバビロンです。この本は、この町を舞台に実生活の中での財務問題についてストーリーの中で教訓を共有します。

　1926年にジョージ・S・クレイソンによって初めて出版されました。元々は、彼がアメリカで配布した一連のパンフレットの中で書かれた物語で、銀行や保険会社が顧客に配布する教材として利用されてたとか。

　1920年代は、アメリカが経済的繁栄を謳歌していた「狂騒の20年代」と呼ばれる時期で、多くの人が株式市場に投資し、金融に対する関心が高まっていました。

　一方で、1929年に起こる世界恐慌の前兆ともいえる経済的な不安定さがあり、多くの人が資産管理や貯蓄の重要性を再認識していました。

教えの具体的内容とは

　それでは、教訓の内容を見ていきます

　7つの知恵は以下の通りです：

1. 自分の財布を太らせる（収入の10分の1を貯金する）
2. 自分の欲求と必要経費を混同しない（欲望に優先順位をつける）
3. 貯めた資金は寝かさずに増やす
4. 損失という災難から財産を守る
5. 自分の住まいを持つことは有益な投資である
6. 将来の保証を確実にすべく、今から資金準備をする
7. 明確な目標に向かって、自分の能力と技量を高め、自尊心をもって行動する

　１つずつ見ていきますね。

収入の10分の1を貯金する

　７つの知恵のスタートがここになります。収入の１割をまずは自分のためにとって置くということです。これ、「金持ち父さん貧乏父さん」にもありました。まずは、自分の取り分を取って置かないと、資産を固めることはできないということ。

欲望に優先順位をつける

　前述の貯金を確保するために、今の支出状況を把握せよ、ということですね。その中で、今の時代であれば、通信費などの固定費の削減をして、本当に必要なものだけにお金を使うクセをつけていきます。また、貯蓄をすることが息をするように自然になれたら、苦しくなくなります。

貯めた資金は寝かさずに増やす

　貯めたお金は貯金で置いておくのではなく、投資をしてお金に働かせなさい、ということですね。今の時代ですと、インデックス投資などがその候補になっていくのだと思います。

損失という災難から財産を守る

　前述の投資の話からで、甘い話に乗ってはいけない、ということですね。リスクの高い投資や理解できない金融商品を避け、堅実な投資を行っていきましょう。

自分の住まいを持つことは有益な投資である

　これは、1920年代のアメリカと今の日本との実情の差があるかと思います。本書では適切な価格の持ち家を持つことで、生活の向上と将来の資産になる、と説かれています。

　ただ、今の日本では、持ち家が負債に代わる可能性も大いにあります。資産として（将来値段が上がる可能性がある）なりうるのは、首都圏の限られた物件になるという現実もあります。

将来の保証を確実にすべく、今から資金準備をする

　老後や、不測の事態に備えて資金を用意しておきましょう、ということですね。遠まわしではありますが、現代の保険についての言及もありました。

　稼ぎ頭が亡くなったときに、家族が困らないように入る生命保険の大切さにも触れられています。いずれにせよ、将来起こり得ることに対しての回答を持っていなさいということでしょう。

明確な目標に向かって、自分の能力と技量を高め、自尊心をもって行動する

　具体的な金銭的な目標を掲げて、それに向けて行動しなさい、ということですね。それに伴い、仕事のスキルのアップも必要になり、自己研鑽を続けると目標達成に近づくことが出来ます。

まとめ

　以上、「バビロンの大富豪」についてお伝えしてきました。昨今の投資ブームの中でも興味深い内容の良書です。　

　全9話が読み切りのストーリーで完結しています。そのどの内容も教えに繋がっていて、繰り返し真理について語られています。

　皆様の資産形成のお力になれたら嬉しいです！